ふるよに二柱考察:忍鎌

 相手が不足してBGEngineに手を出し始めたしゃぺろんです。今回は前回(戦鎌)の補足的な記事になります。

前回↓

hidluck.hatenablog.jp

 前回はAオボロ特有のカード・神代枝を主張とした構築をしましたが、それがないオボロオリジン(忍)ではどうなるか、という話になります。少々扱いにくいものであるアナザーを避けるとき(三拾一捨など)には使いやすいかもしれません。

失うものと得るもの

 本来オリジン→アナザーの流れでやるものですが、今回はアナザーを先に取り上げた都合上、オリジン化による変化(あるいは回帰)を見ていきます。

  • 手裏剣、不意打ち→影菱、斬撃乱舞
  • 神代枝、最後の結晶→壬蔓

  影菱の存在により、2距離に留まることが非常に安定した択となります。影菱ケアのために離脱してくれるようなら、その時点で1APを奪えているため十分です。またその性質上、これ自体がデッキに入っていなくても問題ないことも覚えておくといいでしょう。1枚だけの伏せ札が影菱である必要はないのです(ただし、バレないように)。

 ただしオボロ、ウツロともに前進力が低いため、間合2に来にくい相手(笛、書、橇など)には効きが悪くなります。もっとも、自分から伏せ札をつくることは元から少ないので手裏剣の喪失は痛手ではありません。

 

 斬撃乱舞は安定した打点となりますが、なくても問題ありません。影菱をオーラで受けていては、結局これを振ろうが振るまいが立ちゆかなくなるからです。

 オーラ3点のダメージを毎巡2回も食らうと侵食も合わせて再起不能に陥るため、ライフ2点で受けてくれることが多いです。実質つきさし。

 

 さて、問題の神代枝です。これは(トドメとしての)全力攻撃を強く咎める札であったのですが、その抑止力と追加ライフがなくなってしまいます。しかし、代わりに入る壬蔓の1/1が別ベクトルにおいて強力で、これを採用するとより攻撃的なビルドになります。

 少しだけ変わるもの

 鋼糸刈取りのパッケージはこの組でも健在です。ただし影菱の追加によって設置枠がほぼ固定されるため、忍歩の優先度が大きく下がります。またそれによって鋼糸は表で振るのが原則となります。

 また壬蔓が攻撃札であるため、局所的な火力アップには貢献できます。

 総じて、より攻撃的かつ近距離戦に強い組み合わせになります。

(ちなみに前回を読めばわかる通り、神代枝以外にアナザーであることの主張はないと言っていいため、切札枠をひとつ変えるだけでそれなりにはなります。)

基本戦略

 前回(戦鎌)と同じく、鋼糸と刈取りを合わせて負担をかけていく方針です。壬蔓を攻撃として1回使いつつ魔食を展開することで、重い負担をかけることができるでしょう。円月採用の際、それをライフに通しやすくなる点は明確な優位です。

 ほか、一つの型として、新たな構築が可能となります。壬蔓終末です。

f:id:hidluck:20190630142704p:plainf:id:hidluck:20190630143117p:plain

 終末を高い頻度で張ることで、高い防御力を獲得できます。割られなければ次のドローが消え、2AP以上が消失するためやりたい放題です。

 一度始まれば止めることは困難ですが、再起条件である灰塵の達成が大きな課題となります。終末とライフを守るための札に枠を取られがちになるからです。相手の攻撃の方式にも依存し、効かない相手には本当にまったく効きません。早い話がハメ技の類いです。

 総じて非常に扱いにくい構築なので、筆者の思いつきサンプルも鵜呑みにせず十ニ分に考えましょう。特に構築自体が低火力となる傾向が強く、また準備段階でライフに過剰点を食らうと再起不能に陥ります。

サンプルデッキ

  • スタンダード忍鎌

 鋼糸 刈取り 影菱 黒き波動(影の壁、誘導) 重圧 影の翅 遺灰呪

 魔食 灰滅 壬蔓(虚偽、鳶影)

つかいかた:

 典型的な鎌Xです。カードを全部表にして、相手の結晶を塵に還していきましょう。

 影菱は毎巡伏せるので基本動作ができ、魔食の展開まで時間を稼ぎやすいです。また壬蔓を入れると攻撃と同時に魔食の展開がさらに早くなり、相手のガス欠をより早めることができます。この場合壬蔓は2回使えれば十分と思いましょう。

 

  • 壬蔓終末その1

 鋼糸 刈取り 影菱 重圧 影の翅 影の壁(誘導)遺灰呪

 壬蔓 終末 虚偽(灰滅、魔食)

  • 壬蔓終末その2

 鋼糸 刈取り 重圧 影の翅 誘導(影の壁)生体活性 遺灰呪

 壬蔓 終末 虚偽

つかいかた:

 初手に遺灰呪を投げ、序盤から灰塵達成を目指して動きます。

 灰塵を達成すると終末が再起するので、壬蔓と合わせてさらなる打点と防御力が追加されます。終末を守るための対応札は両方採用しても問題ありません。

 虚偽はフレアを吐く先となり、対応で終末を守りやすいため優秀です。ここでさらに生体活性を採用すると、虚偽を気軽に使ったうえで裏返せます。伏せて影菱の圧を出し、相手が間合2を離れたり手札を全使用したタイミングで張ればいいでしょう。

 

今回の記事は以上です。

さらに加速した侵食で、すべてを塵にしてしまいましょう!

頓死にはお気をつけて。

クレジット ふるよにコモンズ/BakaFire,TOKIAME

https://main-bakafire.ssl-lolipop.jp/furuyoni/na/rule.html