円月の上方修正によるウツロの各カードへの影響

シーズン7-2最速王座(非公式)のしゃぺろんです。

長い冬が終わりました。

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来ましたね!カード更新!!

更新全体の考察は他の方々もやっているので、ここでは円月の更新に絞ってお届けします。

なおこの更新によって、他のウツロのカードもすべて上方修正を受けていると言っても過言でないほど大きな影響が発生しています。なので円月のみならず、ウツロのカードすべてをここで再考します。

 

あるいは、これが本来想定されていたウツロなのかもしれません。

 

円月

間合6-7 → 間合5-7

灰塵ならば、もとの効果に加え距離拡大:近1(4-7になる)

適正間合が1つ(灰塵で2つ)追加のみと、文面だけ見ればいささか地味に映るかもしれません。しかし、円月単体においても多くの影響があります。

終盤の安定化

修整前の円月は、使用するため間合6まで下がる必要がありました。影の翅はほぼ必須で、その上で離脱後退のリソースを要求するため、他の攻撃はまず振れません。ダストもこのために14程度あってなおギリギリというところでした。

翻って修整後は、影の翅は必ずしも必須ではありません。離脱後退だけで撃てるため、要求リソースが大幅に減りました。ダストも13程度あれば十分、他の攻撃も一緒に撃てるようになりました。

ついでに射程の拡大に伴い、両ステップへの耐性がつきました。

中盤の打点として

灰塵を満たさずとも、間合5は離脱+影の翅だけで届く間合です。なので2/2として、他の攻撃に合わせることができるようになりました。飛苦無が1枚追加されたようなもので、大幅な火力アップに繋がります。

もちろん中盤でも灰塵を満たせば4-7の-/2です。

序盤においても / ウツロ全体への影響

遠距離方向への修整は特になく、変わっていないように見えますが大間違いです。そもそも円月は中盤の弱さ、終盤の不安定性ゆえに採用されないカードでした。採用していないカードは攻撃に使えないのです(語り部や騙り部のことは一旦忘れるように)。

つまり円月が中終盤の使用に耐える水準になったことで、序盤の火力も大幅に増強されているのです。また円月がライフを取れるカードであるため、「ウツロがライフを取れないために弱い」というカードが一気に強化されました。それらについては後述します。

また円月は灰塵の報酬でもあります。つまりこれまで意義が希薄だった「灰塵を目指す」という行為が強くなったとも言えます。これも関連カードで述べます。

黒き波動

ライフ受けの重みが大幅増

さっそく出てきました、「ウツロがライフを取れないために弱い」カードその1です。元からそれなりに強いカードではありましたが、安易なライフ受けができなくなりました。当然オーラ受けは(手札0でもなければ)丸儲けです。

刈取り

中盤の打点増、ダスト増加の有意義化

翅刈取り→灰塵円月または離脱円月、と繋がるようになったのがシンプルに強化ポイントです。

ちなみに刈取りは波動より円月との相性のほうが良いので、赤札3枚のうち何を伏せるか迷ったら波動がよいでしょう(波動が手札0でケアされやすいのも一因です)。

重圧

灰塵の有意義化、しゃがみとしての役割

灰塵を目指す行為が強くなったため、その煽りを受けました。畏縮はいつ使ってもおよそ強力ですが、これ自体の攻撃力は低く、間合を問わず、移動を妨害しやすいためしゃがみに使うのが強いと思っています。

影の翅

最低限の役割は得た

未だふるよにでトップクラスに弱い移動カードですが、中盤に灰塵をキープしたまま攻撃する意義を得たため、なんとか独自の立ち位置は手に入れました。

影の壁

ダメージレースができるように

性能自体はあまり変わっていません。が、円月は(灰滅と違い)自分のライフを多く残していても問題ありません。

灰滅しかなかった時代では、単に死なないためのカードでした。円月でトドメを刺せるようになってからは、ライフの優位を取りにいけるカードとして幅が広がったと思います。

遺灰呪

初手使用や灰塵が有効に

初手に遺灰呪を使用しても、遠距離で追撃できなければあまり意味はありません。ゆえに円月の追加は朗報です。遺灰呪の後は重圧、波動、円月とオーラ4つを要求するため、1巡目を前進や纏い以外のことに費やすのは難しくなるでしょう。

灰塵効果も円月によって強化されました。これまでは返却したオーラを防御に使われ、ライフ1点を相殺してしまいがちでした。しかし円月ならば返したオーラを無視するので、正しくライフ1点として計上できます。

灰滅

「これだけケアすればOK」ではなくなった

今まで円月を使うデッキにはまず入りませんでした。しかし、それは単に円月が振れなかったため。ライフ打点の向上によって致死圏内への引き込みも早くなりました。

灰滅に対し、付与札や纏いでダストを減らす動きは対策として最もわかりやすいものです。しかし円月は灰滅より要求ダストが少ないため、多くの場合これらを貫通してトドメを刺しにいけます。また円月を止められる切札対応は少なくないですが、それらに対しては灰滅が強く睨みを効かせています。影の翅1枚だけで灰塵円月が振れるようになったのもポイント。

虚偽

あいも変わらず最強クラスの対応

筆者が(修整前に)ウツロの7割と評していたとおり、非常に強力な対応です。

ただし、ひとつだけ問題点がありました。灰滅との相性の悪さです。付与なのでダストを吸ってしまい、灰滅の達成を阻害してしまう(そしてその間に纏われる)ことがよくありました。当然、円月ならその心配はありません。

ちなみにりげいなーが同時に更新され、そちらで納4にしつつ再展開できるようになりました。言うまでもなく凶悪そのものです。

終末

時間稼ぎが有意義に

おおまかな影響は虚偽と同じです。今までのウツロは時間稼ぎにあまり意味がありませんでしたが、円月を引き込むために使えるようになりました。

なお、先日の記事で触れたバグは一切直っていないので注意して扱いましょう。ついでに更新してほしかったところです。

↓バグ情報

hidluck.hatenablog.jp

魔食

フレア0受けを許さない

「ウツロがライフを取れないために弱い」カードその2にして「灰塵を目指す」カード。円月がライフ2点を取るようになったことで、フレア0で受けられる機会が激減します。フレアを使うことによる隙や即効性のなさは相変わらずですが、今後少なくとも正しく機能はしてくれるでしょう。

 

蝕みの塵、残響装置:枢式

サブルートが確立

蝕みの塵のやってることは魔食と同じなので強化点も同じです。

塵に関してですが、円月は元から採用されていました。ダストを作らねばならないのと、変身によって円月を使い捨てられるからです。しかし変身しない構築や変身できない盤面だと主張が何もありませんでした。

更新で灰塵円月がルートに加わったことで、蝕みの塵を使うために(終焉の影を考慮せず)塵を宿すことが可能になりました。環境トップが大型切札を重用するなど、それなりの理由があれば競技シーンにも出てくるかもしれません。

 

まとめ

というわけで、円月の更新によって起こる変化を考察してみました。こうしてみると、円月がウツロの基本や根幹としてデザインされていたことがよくわかりますね。カード番号1というのも頷けます。

今や一線級のメガミとなったウツロ、皆様もぜひ使ってみてください!

 

 

ふるよにコモンズ/BakaFire,TOKIAME

https://main-bakafire.ssl-lolipop.jp/furuyoni/na/rule.html