ふるよに二柱考察:薙鎌(7/12更新)

いつもの鎌X考察シリーズ、今回は薙鎌編です。

固有能力の嚙み合い方が非常にわかりやすいので、ダストの作り方をおさらいしながら見ていきましょう。

オーラを捨てるとダストが増える

今更言うまでもないことでしょうが、攻撃をオーラで受けるとダストが増えます。これはダストを増やしたいウツロにとって好ましいことですが、一方で当然守りは薄くなり、纏えばせっかくできたダストを失ったうえでテンポロスを招きます。悩ましいところ。

しかしサイネならば話は別です。八相はオーラ受けを積極的に肯定します。八方振りの攻撃力が大きく増すのは勿論のこと、見切りも非常に強力な対応となります。

切札を使うとダストが増える

これもまた当然のことですが、一般的には切札を使うとダストが増えます。特に再起する切札は早開けが損になりにくく、定期的にフレアをダストに変換できるため相性がよいです。

そして、これもまたサイネは持っています。どん。

八相のリスクを緩和しつつ、1/1の攻撃を兼ねるため3ダストほどを簡単に作ってくれます。再起条件も八相のため簡単です。

(※相手オーラが0ならばライフを取れることを忘れないでおきましょう。遺灰呪の返しなどでたまに発生します。)

攻撃するとダストが増える

忘れてはならないのが自分からの攻撃です。相手のオーラを削ればダストが発生し、相手が(ライフダメージ由来の)フレアを使えばダストが増えます。刀鎌の記事でも触れたとおり、ウツロの権能をよく振るうには積極的な攻撃が必要です。

この点においては、石突が非常に強力です。攻撃と移動を兼ねることで手数が増えるのは勿論、間合2で振れるためしゃがみにも使え、ついでに限定的ながら対応としても使えます。赤札を減らさずに影の翅への依存度を大きく下げることができ、スロット圧縮の効果が見えやすい1枚です。

サンプルレシピ

八相×灰塵ビートコントロール(7/12更新)

通常札:八方振り 薙斬り 石突 円月 遺灰呪 自由枠2枚

自由枠:見切り 黒き波動 影の翅

切札:律動弧戟 音無砕氷 灰滅

使い方:

序盤は前進でオーラが増えるため、無理に八相を狙う必要はありません。相手の攻撃で八相に入り、殴りましょう。見切りと音無が大抵の攻撃をいなしてくれます。

初手遺灰呪も使用して構いません。宿すのに比べて前進がスムーズになり、灰塵の邪魔になる相手フレアも抑えることができます。

中盤以降は八相〜オーラ3程度を維持し、積極的にライフを取りに行きます。2/1がオーラを削ってくれるので、音無も合わせるとあっさり灰塵を満たすことができ、灰塵円月でさらにライフを奪えます。そしてライフ3ほどまで落とし込むと、そのまま灰滅や灰塵円月+薙斬りor再構成などの死が見えてきます。なんだかんだと言ってますがようは殴ればいいんです

律動弧戟は、ライフ3〜4点ほどの大きな攻撃への返しに。音無では吐ききれない大量のフレアを吐き、攻撃のために薄くなったオーラを破壊し尽くし、あわよくばそのままライフ3点を消し飛ばします。

自由枠について

見切り:準確定枠。八相の安定感が桁違いに高くなります。また、間合2から1に動くことで地味に灰滅カウントを増やせます。どう見ても通じない相手にだけ抜きます。

波動:火力補強。サイネの攻撃や灰塵円月がライフを取りやすいため、オーラ受けを選択させやすいです。3ターン目に仕掛けてくる相手や、手札を抱えがちな相手に。

影の翅:追加の後退札ですが、クリンチには無力なのが残念なところ。石突のみに依存できない相手に。

優先度の低いカードについて

刈取り、重圧:他のカードと比べて単純に出力不足。更新を待つべし。

圏域:間合3~4は多くの場合危険地帯であり、圏域はそれより後ろを目指す札。この組は間合6以上ではライフを取れないため、レンジロックをする意味は薄い。クリンチ対策には有力なのでメタカードとして。

影の壁、衝音晶:音無砕氷と役割が被りがち。

無音壁:ダストを吸ってしまい、相手もこれに合わせて纏いがちなため停滞を招きやすい。ただし、対レンジロックではオーラを開ける手段として有用。

(刈取りを除き)いずれも防御的なカードなので、対カムヰなどでは採用の余地があったりします。

おまけとあとがき

フレアもオーラもほぼ空の状態でゲームを進めるため、リソース剥奪を受けにくいのが特徴としてあります。ただし結果としてライフだけが厚く残るため、灰滅を目指す視点からは明確に悪形です。そのためかつては決定打が不足しがちな型、ようは失敗例でした。

しかし、円月の上方修整によって灰滅以外の決定打を得ると、この問題が一気に解決されました。この型が実用的になったのは、実は結構最近のことだったのです(筆者の知る限りにおいては)。

サイネの八相も含め、メインウェポン上方修正の効果をひどく実感した二柱でした。他の組み合わせも探ってみると、発見は結構埋もれているかもしれない、などと思った次第です。

 

余談:コンボについて

一般的な構築記事だと終盤の最大火力や、序盤の奇妙な踊りから突然の大ダメージ、なんてものが載っている場合も多いですが、ウツロの記事で見かけた人は少ないのではないでしょうか。いくつか理由があります。

ひとつは攻撃スタッツの低さです。オーラダメージがすべて低いので、所謂サイネ算(※)以上の瞬間火力はまず出ません。灰塵円月の-/2もコンボ性は皆無であるため最大火力には関わりにくく、関わったところで計算は単純です。

もうひとつの理由として、ウツロのカードは自分のカードに一切影響を及ぼしません。そのためコンボは相方のカードが核になり、また他の組み合わせでも流用できるものがほとんどになります。-/X系の攻撃はバフできるカードも限られます。

そんなわけで私の記事は、コンボではなくシナジーを中心に書かざるを得なくなって書いています。面白いコンボがあったら是非教えてください。喜びます。

(※)ダメージの値が低い方(同値ならオーラ)を可能な限り選択すると仮定する計算法。

 

ふるよにコモンズ/BakaFire,TOKIAME

https://main-bakafire.ssl-lolipop.jp/furuyoni/na/rule.html