灰滅算・基礎
お久しぶりのしゃぺろんです。今回扱うのはコレ。実質想い一枚ここにあり。
1.灰滅とはどんなカードか
ウツロ軸の最終到達点のひとつ。あらゆる対応を許さない3点ダメージを与えます。直接ダストへ送るので相手のフレアも増やさない…のですが、基本的に相手が生きていることは少ないためオマケ程度の効果です。
無論こんな性能のものが安いワケはありません。その消費、驚異の24。あの月影落の3倍以上です。貯められるかこんなもの、とテキストを読むと…どうやらダストの分消費が減るようです。つまりダストが24あれば実質コスト0!
ちなみに使用したフレアはダストに行くので、どれだけ切札にフレアを切ろうがその分消費が軽くなります。つまり、構築段階では本当に消費0と扱って問題ありません。
なお3点のライフダメージは実際強いのですが、実戦では相手のライフを2まで削ることを意識してください。理由は後述します。
2.桜花結晶ひぃ、ふぅ、みぃ
皆さん、ゲーム開始時に盤上にある桜花結晶の数はご存知でしょうか。灰滅算が初めての方は改めて数えるかもしれませんね。
答えは36です。灰滅に必要なダスト+フレアは24ですから、実に盤上の2/3をダストへと送ることになるわけです。…とは言っても、あまり実感はわかないでしょう。ダストは(おおよそ)戦いが進むごとに増えるのですから。
ここで灰滅算の基本的な考え方をお伝えします。ダスト自体ではなく、ダストに「なくていい」桜花結晶の数を考えるのです。
3.動けないのだーれだ?
先述のとおり、灰滅を発動するタイミングでダスト(または自フレア)になくてよい桜花結晶は12個です。このうち、たとえば3つずつが互いのライフにあるとしましょう。………おや?なんと既に猶予の半分を使ってしまいました。
ところで、このゲームには「達人の間合」というルールがあります。ウツロ単体ではこれを破る方法は一切ないので、ほとんどの場合間合には2つ以上の結晶が存在することになります。ひとまず2つとして考えましょう。
残された桜花結晶、たったの4つ。
つまり、残りの領域(各オーラ、付与札など)の総結晶が4を超えている限り、灰滅は放てないことになってしまうのです。
図で示すとわかりやすいでしょう。灰滅の発動には恐ろしくシビアな条件が必要なのです。
ちなみに私個人の感覚では、敵陣の結晶8~9個以下、を目指してゲームを進めることが多いです。
4.まずは自陣から
余程のことがない限り、相手が上のような盤面を返してくれようはずもないので、ウツロ側が能動的に条件を満たしにいかねばなりません。自分のフレアはダストと同じように扱えるので(??)、自陣からフレアやダストを作れば、敵陣から剥がずとも灰滅の種を増やすことができます。
まず、再構成のライフダメージで1フレア(=1ダスト)が得られます。また焦燥ダメージならば、「1APと引き換えに」ライフやオーラから1ダスト分が得られます。ライフから2点分を得るにはこの方法しかないので覚えておくといいかもしれません。
この結果、自陣がオーラ0、ライフ1になれば、猶予が6になります。この状態ならば、敵陣等に結晶9個(ライフ3込み)がある状態で灰滅を発動できます。
ところで、相手が一切「宿し」を行わなければ、ダストに送りにくい領域である相ライフ、相フレアの合計は10以下になります。無論切札を使えばさらに減ります。宿しを縛る初手遺灰呪は、灰滅を目指すうえでは理に適っているといえるでしょう。
5.敵陣から剥ぎ取ろう
ウツロには確実にダストを増やすカードが数種存在します。これらやライフ受けできない攻撃(ライフ2での2/2など)を使うことで、上の盤面に近づけることができます。以下で、それぞれで得られるダスト量を確認しましょう。初期間合は2想定です。
魔食:ターン開始時に1個(オーラ受け)
重圧:1APで1個
影の翅+刈取り:2APで2個(+付与札から2個)
上記+黒き波動(オーラ):+1APで+1個
敵陣から剥ぐときも、おおよそ1APで1個と見なして問題なさそうです。また相手のライフを2以下にできると、相手が黒き波動や2/2、3/2をオーラで受けざるを得なくなるため高い効率でダストを生み出せます。
刈取りは少々特殊で、付与札からダストを剥げると莫大なダスト産生効率を発揮します。ただし避けられてしまうと、今度は2AP使って何もしていないことになってしまいます。できることならライフを2まで減らし、黒き波動のハンデスを確実なものとしたいところです。
6.実は厄介だったところ
さて、自陣、敵陣の他にも桜花結晶が存在する場所があります。間合です。間合の結晶を灰滅の種にするには前進宿しの2手が必要で、実は相当に面倒な場所です。相手にダスト→間合を大量に使われると、灰滅が成り立たなくなることが結構あります。
この点に関して、影の翅はダストを減らさず攻撃できるのが非常に強く、灰滅を使う際にも大きな助けとなります。
ちなみに、間合に桜花結晶が多く置かれている状況にはどう対処すればいいのでしょうか。解法のひとつは風走り、水雷球(逆風)などで間合をダストへ送ることです。そしてもうひとつは、なんとウツロのカードプールにあります。
そしてこれが、相手のライフを2まで削る目的のひとつでもあります。これを使う場合灰滅は入らないことが多いですが、行動目標が変化しないのは利点でしょう。
7.まとめ
・構築段階では消費0
・ダストに「なくていい」桜花結晶は12
・ただし、各オーラや間合に残せる桜花結晶は4~6程度しかない
・ダスト産生の目安は1AP⇒1ダスト
・相手ライフを2にできると成功しやすい
・間合の結晶は回収しにくい、その場合は円月が有効
今回はここまでとなります。イベントこそ無くとも、良き灰塵ライフを!
クレジット
ふるよにコモンズ/BakaFire,TOKIAME