季節祭・夏ノ陣レポート

 どうにか院試を終えたしゃぺろんです。今回は初の大規模季節戦、『季節祭・夏ノ陣』に出場してきました!

季節戦環境考察

 改めて季節戦で選べる7柱をおさらいしましょう。主観混ざり。

・ユリナ:月影落の通りがよく、不得手であるレンジロックがほぼ不在。対策必須。

・サイネ:ユリナと役割が被りがち。押しのけるには独自の主張が必要か。

・ヒミカ:銃鎌が一線級。チカゲやウツロがある程度の耐性を持つ。

・トコヨ:月影落を唯一消せる。が、リソース破壊に弱く以下の3柱全てに不利。

・シンラ:月影が受からないほか、元々宿すミコトが少ない。

・チカゲ:遁術と幻覚毒がユリナに刺さる。叛旗や流転も強力。

・ウツロ:虚偽で大半の対応と一閃を消せる。自身はやや火力不足。

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 頭一つ抜けて強力なのが、月影落を擁するユリナ。また他に大型切札も殆どありません。月影を完全に受けられるのはトコヨのみで、そのトコヨはシンラ、チカゲ、ウツロに大きな不利を負っています。それどころか久遠が叛旗や虚偽で消されてしまうため、「月影落を消せる」という主張すら刀毒/刀鎌相手には消えてしまっています。これは相当厳しい。

 止まらないとあらば、跋扈するは必然。世は大月影時代です。いかにして先に月影ラインまで引きずり込むか、いかに月影をライフに通すかが主眼に置かれます。ユリナに非ずんばミコトに非ず、とまでは言いませんが十二分な主張は必要になるでしょう。非刀Xで結果を出しているものとしては、銃鎌が代表的でしょうか。

 

 さて、ユリナミラーで月影落を考えるにあたって、考慮すべきは浦波嵐です。防御としては少々不安が残るものの、オーラ7の貫通にはそれなりの火力が必要でしょう。

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 が、ここでまた叛旗と虚偽が働きます。この2つ、久遠のみならず浦波嵐まで消せるのです。チカゲは遁術、ウツロは虚偽で一閃を消せる(⇒リーサル付近でユリナに有利)こともあり、刀毒/刀鎌は最前線に立ちます。またこれに伴い、久遠のみを主張とするようなトコヨは消えたと言っていいでしょう。

(仮に刀毒や刀鎌が他の刀Xに有効でなかった場合、毒や鎌でない刀Xが流行し、久遠が主張として通る可能性がありました。メタカードじゃんけんと呼んでいる現象です)

 

 ここまで来れば検討するはひとつ。刀毒と刀鎌、どちらが月影を落とせるか、です。

刀毒 vs 刀鎌

 結果から話しましょう。刀毒の勝ちでした。

 まず、月影落を狙う以上は幻覚毒を飲めません。また弛緩毒を飲むと圧気を割れなくなる(纏い直しが間に合わないので致命傷である)ため、これもまた飲めません。必然、手札は2枚の毒に圧迫されます。

 するとどうなるか。手札に抱えておきたい札が一切抱えられません。具体的には気迫、影の翅、影の壁、そして翅や気迫を必要とするウツロの攻撃札すべてです。さらには無理くり離脱から斬や一閃を放っても、遁術と言われて悲しい目に遭います。

 間合4ならば遁術は効きませんが、下がるには離脱後退が必要。纏い直すAPもないので、適当にオーラを1点削るだけで叛旗月が落ちてしまいます。あまりにリスクとリターンが釣り合いません。壁を抱えられないために相手の攻撃は素通しなので、月影ラインに先に引き込まれるのも刀鎌でしょう。

 最後にひとつ。互いにフレアを貯め込もうとすると、意識せずともダストが枯れます。するとどうなるか。刀毒側は間合4に下がると、おもむろに宿してこう言うのです。

「叛旗にオーラ3つ乗せ、圧気即破棄から月影落」と。

 

メガミ決定!

 さて、月影最強決定戦の勝者が決まってしまいました。その後検討を重ね、叛旗が抜けたり円月を入れてみたり頓死したりと色々ありましたが、とうとう選出が決まりました。

 私の選出は…

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 待てや。

 とはいえ私も無為無策ではありません。私には対刀毒秘密兵器があるのです。委細は後述するとして、まずは検討相手になってくださったKALさんに感謝。

 

 さて当日です。トーナメント表を見てみましょう。

 

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 待てや。

 

1回戦:KALさん(刀毒)

 構築:斬 一閃 柄打ち 円月 黒き波動 重圧 影の壁

   魔食 浮舟宿 灰滅

 

  対刀毒のプランはこうです。初巡の波動重圧円月でライフを先行、魔食を展開しながら殴り、浮舟で補充しながらまた殴り、灰滅または全力後退からの灰塵円月で〆。ユリナに送る毒といえばまず幻覚毒でしょうから、それを魔食とともにタダ飲みしつつリードを取れるという算段です。そうでなくても弛緩以外は飲めますから、月影を狙うよりはまともに動けます。ライフに余裕ができるので、リーサル時は月影以外だいたいライフで受けられます。

 ……そう、普通の相手ならそれでよかったはずなのです……。

 

 

 先手を引いた私は波動円月を底に送り、3手目に叩きつける構え。そこで後手、手札をすべて投げ捨てながら間合5へ。波動と円月がまとめて腐ります。それでも前進して居合を食らうよりマシであると、1後退して円月を投げますがライフには通らず。後手は2前進から斬、手札0集中0でターンが返ります。私は再構成から魔食を展開。間合3、手札1+1(柄打ち+弛緩毒)で返します。序盤に幻覚より優先して弛緩が送られるのも、手の内を知ってこそでしょう。

 とはいえ後手は7枚再構成、そう都合よく居合なんぞは

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引かれた。 

 かくして序盤にライフリードの機会を失い、浮舟で取るはずだったテンポを居合に消されたしゃぺろんは、主張が完全に崩壊し1回戦敗退となりました。ああ友よ、あなたとだけは戦いたくなかった。

反省と感想

 環境の読みはおよそ正しく、互いの構築は検討のとおりでした。しかし手の内が割れている以上、強引にでもこちら側の手を破るプレイや、検討で否定された札を無視した攻めなどは考えられることであり、特に対処されやすい円月は差し替えるべきでした。

 あとは対戦相手、トップ、大会形式などの形で、不運が多々重なった結果としか言いようがありません。受け入れてはいますが悔しい。

 また対刀毒にこの構築が有用であると、大会の場で証明できなかったことは残念でなりません。このような環境は二度と訪れないであろうと見て、ここに供養します。

 

 最後に、上位の方々に敬意と賞賛を表し、筆を置きます。おめでとうございます!

 

クレジット

ふるよにコモンズ/BakaFire,TOKIAME

https://main-bakafire.ssl-lolipop.jp/furuyoni/na/rule.html